ワーママの転職活動における不安と乗り越え方

ワーママ転職事情

ワーママの転職には、難しそう、大変そうといった不安がつきものです。

子供がいなくても転職に不安はありますが、ワーママは「子育て中なのに受け入れられるか」「そもそも転職活動をする時間を捻出できるか」といった育児中ならではの不安が重なり、転職活動に二の足を踏んでしまうことが少なくありません。

子育て中のワーママについて、以下のような調査結果が確認できます。

①子供を産んでから転職を考えてことがあるか:8割の女性が「ある」と回答
②ママになってから転職をしたことがあるか:3割の女性が「はい」と回答
③ママとして転職活動をすることに不安を感じたか:8割の女性が「はい」と回答
④実際に転職活動をしてみて良かったか:8割の女性が「はい」と回答

つまり子供を産んでから転職を考えるママが8割を超える中、忙しさや不安から実際には行動に起こせないママが7割いる。一方で、実際に転職活動をしてみると、やってみて良かったと感じる方が8割に上るということです。
もし不安に解決策があるとしたら動き出せるのであれば、動いた方が良いという調査結果と言えるでしょう。

そこで今回は、直近1年以内に転職活動をしたワーママたちが、転職活動前にどのような不安を抱えていて、どうやってその不安を解消しながら転職活動を進めてきたのかのアンケート結果を紹介していきます。

転職活動前の不安と解決率

ワーママが転職活動前に感じていた不安の内容は、以下のような順位になりました。

1位は「転職活動と育児を両立できないこと」2位は「希望条件に合う求人が見つからないこと」3位は「転職活動をする時間を作れないこと」でした。

調査時期:2024年12月
調査方法:インターネット調査
調査対象者:直近1年以内に転職活動を行った20代~40代の子供のいる女性400人

今度はこれらの不安について「実際に転職活動を行ってみると、解決できた」と答えている方の割合を見てみます。

太字にしている、時間の制約、求人がない、保育園に預けられなくなるといったそもそも転職活動をまともに行えないのではないか、という不安については、過半数の人が工夫をすることで解決できたと答えています。

一方で、選考に通過できないのではないかという不安や、転職後の職場が自分に合うかという不安については、不安を解消することは簡単ではないという回答結果になっています。

不安の内容不安の
回答数
解決できた
回答数
解決割合
転職(就職)活動と育児を両立できないこと1329571.97%
希望条件に合う求人が見つからないこと1206554.17%
スキルや経験が理由で選考を通過できないこと913032.97%
転職(就職)活動をする時間を作れないこと866676.74%
転職(就職)によって保育園の在園資格等に影響が出ること745472.97%
家事・育児の制約が理由で選考を通過できないこと552036.36%
転職(就職)後、仕事内容が自分に合わないこと351542.86%
転職(就職)後、家事・育児との両立が困難になること341132.35%
転職(就職)後、社風や同僚と合わないこと311135.48%
転職(就職)後、評価されないこと7571.43%
調査時期:2024年12月
調査方法:インターネット調査
調査対象者:直近1年以内に転職活動を行った20代~40代の子供のいる女性400人

続いて、不安の内容別に、実際に転職活動をおこなったワーママたちがどうやって不安に対処してきたかの体験談をご紹介します。

転職活動時間がない不安への対処法

「転職(就職)活動と育児を両立できないこと」「転職(就職)活動をする時間を作れないこと」不安は、7割以上のママが対処法があったと答えています。具体的な対処法は以下のようなものでした。

  • 仕事を早めに終わらせる、昼休みを効率的に使う、計画的に時間休を取得するなどで平日も隙間時間に面接を入れられるようにする
  • 夫や家族に協力してもらったり、短時間ベビーシッターさんに頼んだりしました
  • 自分の時間に合わせて連絡をもらえるよう(転職活動先に)お願いした
  • 周りを頼ったり、面接の時に正直になんでも伝えて理解してもらうこと
  • 余裕をもってしっかりと予定を立て冷静に調整すること
  • 適度にガス抜きをすること

ワーママの転職活動には、家族や現職の仕事を計画的に調整する必要性が見えてきました。転職先の企業も、今日の明日で予定がつかないことは理解してもらえますので、1週間後に1時間面接時間を確保するために、仕事・家族・外部の協力をどう動かすか、その都度調整することで選考を進めているママたちの様子が伺えます。

Woman checking time her watch

昔よりも働くママが多い時代なので、転職先もママの事情をくみ取って選考を調整してくれることが多いです。逆に面接の時点でそうした配慮がない会社は、入社しても働きづらい環境になる可能性が高いため、こちら側もふるい落とすことができます。

また、適度にガス抜きをすることといった意見もその通りで、転職活動は縁や運もあるため、あまり根詰めたり、思いつめないことも大切です。

希望に合う求人が見つからない不安への対処法

希望に合う求人が見つからない不安は、54%のママが対処できたと回答しています。具体的な対処法は以下になります。

  • いろいろ情報源を広げた。意外と仕事先はある。
  • 毎日求人を見た。新着求人などはよくチェックするようにした。
  • 時間がないためスカウトサービスを使った。希望条件に合っていて、自分に興味がある企業の求人だけが届くため探す手間がはぶけた。

求人数の多い大手転職サイトのリクナビNEXTは約100万件以上、dodaには約25万件の求人が載っています。中途採用の募集は様々な背景で日々オープンしているため、まずは実際に自分の求める求人があるかを探してみる価値はあります。

逆に膨大過ぎて探すのがつらいという方は、登録してスカウトを待つスカウトサービスや、転職に詳しいアドバイザーに相談して転職先を紹介してもらうエージェントサービスなどを利用することで、無理なく求人探しをすることもできます。

選考を通過できない不安への対処法

「スキルや経験が理由で選考を通過できないこと」「家事・育児の制約が理由で選考を通過できないこと」の不安は3割~4割のママたちが対処できたと答えてくれています。具体的な対処法は以下です。

  • 誠実な対応を心掛ける。仕事内容をよく理解した上で受け答えをする。
  • 自宅で勉強できることはする。年下の相手に対しても職場の先輩であるという気持ちで接する。
  • 家庭の制約は、残業はできないため働ける時間については正直に話しますが、あまりこちらの都合を言い過ぎないようにしました。一方で、実際にその会社で働いている子持ちのママがどのくらいいるか、どのような働き方をしているかを質問し、リアリティがあるかは確認するようにしました。

選考に必要なのはスキルや経験だけではありません。私も人事業務に関わっていたことがありますが、その人のキャラクターやコミュニケーション力は必ず見られています。スキルや経験で委縮し過ぎずに、誠実に、真摯に、自信をもって対応していくことでチャンスはきっと訪れます。

転職後の環境が希望どうりかがわからない不安への対処法

転職後の不安は、転職活動の中で解決することは難しいものにあたります。対処法を回答してくれたママたちの声には以下のようなものがありました。

  • 無理なく継続して働けるよう、勤務時間の調整が可能かどうかや、仕事と生活のバランスに重きを置きたい旨申し出た。
  • 転職のクチコミサイトや、その会社のことを知っている人たちに事前リサーチをした。面接官は「ママも働ける」と言っていたが、明らかに怪しい会社はエージェントもやめた方が良いと教えてくれました。
  • 未経験の仕事かつ、仕事が難しい業界と知っていて不安だったため、内定をいただいた後に、その会社のママたちに合わせてもらい、実際にどんな働き方をしているか聞かせてもらいました。

働く前の不安は、面接官への逆質問、クチコミサイトや知人へのリサーチ、内定をもらっている場合はその会社のママに合わせてもらう、等、対処できたママたちはそれぞれの方法で自分が納得するまで情報収集をしていることがわかります。

転職活動は、子供がいてもいなくても不安がつきものです。実際に転職活動をしてみると、転職先が決まっていても決まっていなくても、多くのママが「転職活動をやってみて良かった」と答えています。やってみて良かった理由は、希望していた条件で転職できた、という意見の他に、情報収集ができたことで、子育てが落ち着いた後のキャリアの方向性が考えられた、という意見もあり、何かしら得るものがあるというコメントが見てとれます。

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