子どもが2~3歳の今こそ転職チャンス!後悔しない転職のコツとは?

ワーママ転職事情

この記事では、2~3歳の子供をもつ女性が転職活動を成功させるためのノウハウをまとめました。

筆者の経歴

人材業界で13年間企業の採用支援を経験。第三子が乳児・自身が30代後半の時に異業種転職を経験。ワーママの転職方法を体系化し、多くの女性に納得のいくキャリアを選んでほしいという思いから本ブログを立ち上げました。

2歳から3歳のママは転職チャンス大

2歳から3歳の子どもを持つワーキングマザーは、転職活動が最も活発になる時期です。これは、職場復帰から1年以上経ち、親子ともに生活リズムや環境が安定し始めることと、仕事と育児の両立で感じるギャップが明確になるタイミングだからだと考えられます。

調査時期:2024年12月  調査方法:インターネット調査  調査対象者:子供がいる4,400人の女性

また、このタイミングでは単なる転職にとどまらず、異業種への転職や未経験職種への挑戦といった、大胆なキャリアチェンジに踏み出すママも少なくありません。2歳から3歳の子を持つママにとって、今が転職活動を始める絶好のチャンスと言っても過言ではありません。

2歳から3歳児の子をもつワーママの転職活動量(活動期間と応募社数)

2歳から3歳の子をもつ社員のワーキングマザーで、転職に成功した人がどのぐらい転職活動を行ったのかを調査しました。転職活動期間は「1か月~3か月未満」が最多(66.4%)で応募社数は「11~20社」(37.5%)が最多という調査結果になりました。


調査時期:2024年12月  調査方法:インターネット調査  調査対象者:子供がいるワーキングマザー772人

1歳の子を持つ女性に比べ、転職活動期間は長く、応募する社数は乳幼児のママの中で最多になっています。時間をかけて転職活動に取り組むことができ、その選択肢も多い様子がうかがえます。

転職活動の満足度を上げるためにするべき3つのこと

業界・職種チェンジを視野に入れる

多くのワーキングマザーの転職データを見ると、2歳~3歳の子どもを持つこの年代のワーママが、業界や職種を変える転職に最も成功しています。これは、比較的未経験でも受け入れられやすい30代前半までの年齢層が多いことと、転職活動や仕事に割ける時間が他の年齢層のママたちよりも多いことが理由と考えられます。

弊社で実施したワーキングマザーの転職実態調査においては、子供が2~3歳で転職するワーママの約70%が、別職種への転職を実現しており、その選択肢も実に様々であることがわかっています。

調査時期:2024年12月  調査方法:インターネット調査  調査対象者:子供がいるワーキングマザー772人

子どもが4歳~5歳になると、習い事や小学校の準備で忙しくなり始めます。また、小学校に入学すると「小1の壁」が立ちはだかります。小学生に上がると保育園のように早朝から夜まで長い時間子どもを預けられる公共サービスがなくなるため、時間の融通がききにくくなるのです。そのためジョブチェンジを考えている方は、この時期に本格的に実行にうつすと良いでしょう。

キャリアアップに繋がる勉強をする

転職活動と同じく、勉強にもある程度まとまった時間が必要です。今の時期は、比較的その時間を確保しやすいタイミング。実際には隙間時間の積み重ねになりますが、子どもの夜泣きが減り、まだお昼寝もしてくれるこの期間なら、オンラインのキャリアスクールや資格取得にも計画次第で取り組めます。

ワーママにとって、周りと同じように時間を使えなくても、ポータブルなスキルや知識は将来を支えてくれる武器になります。むやみに資格を取る必要はありませんが、以前から学びたかったスキルや、この先のキャリアに有利な資格があるなら、今こそ計画を立てて挑戦しましょう。

継続のコツは、1日1時間など無理のないペースで進め、半年~1年の長期スパンで達成を目指すことです。

小一の壁に備える

この時期に転職すると、次の職場で子どもの小学校入学を迎える可能性が高くなります。 特に小1の期間は、親の勤務時間に制約が発生するため、その時期を超えられる職場かを見据えておきましょう。

~小1の壁とは~
以下のような環境の変化で親の働ける時間が一時的に減り両立が困難になること
・登校時間が遅い(8時代)
・毎日の宿題持ち物のサポート
・長期休暇の学童用の弁当作り
・登校渋り
・保護者会等の平日行事の増加
・習い事の送迎

意外と盲点になるのが、一部の子育て支援制度を子供が乳幼児の期間に限定している企業が多いことです。特に時短制度においては、3歳までの利用としている企業が過半数を超えているという調査結果も出ています(※)。転職先の選定条件に以下の条件を考慮しておくと先々困らずに済みます。

  • 小学生以上の時短適応が可能で、子供が不安定な期間に時短の選択肢が取れること
  • フレックス制度や時間休など、平日の保護者イベントに対応できる制度があること
  • リモートワーク可で、子どもが小学校に慣れるまで週数日でも自宅で帰宅を迎えられること

(※出典)時短勤務「3歳まで」半数超 男性は小学校まで残業免除希望

まとめ

2〜3歳の子どもを育てながら働くママは、子どもを持つ女性の中で最も転職活動が活発になる時期です。この時期は、業界や職種を変える大胆なキャリアチェンジもしやすいタイミング。まさにキャリアの分岐点だからこそ、次のポイントを意識して転職先を選びましょう。

  • 長期的にどの業界・職種で働きたいか
    (IT業界のマーケティング職・教育業界の企画職・デザイナーなどできるだけ具体的に)
  • 子どもが保育園の間、小学校入学後にどんな働き方をしたいか
    (勤務時間・勤務場所・具体的に必要な制度などを列挙)
  • その両立に必要な職場条件は何か
    (希望する業界や職種にすぐ就けなくても、そのためのステップとなる職場を選ぶ方法も)

これらを明確にしておくことで、子どもとの時間もキャリアも、後悔のない形で積み重ねていくことができます。下記の記事で、ワーママが転職する時の具体的な条件の整理方法も紹介しています。

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