40代になり、人生の後半戦が視野に入ってきたり、子供の手が離れてきたりして転職活動をする女性は年々増えています。

30代のころより転職成功率は下がりますが、厚労省の雇用動向調査で40代後半に入ると女性の方が男性より2倍近く転職が決定しやすいというデータも出ています。実際に子育て経験を評価してくれている企業も増えてきており、家庭で身につけたマルチタスクや臨機応変な対応力、テキパキと物事をこなす力が求められています。
今回は、40代子育て中のママたちが、実際にどのような転職活動をしているのかのリアルな実態を調査しました。転職理由、転職期間と応募社数と決定率、転職活動をして良かったこと、後悔したことなどの回答結果を紹介します。
40代子育て中のワーママたちの転職理由
40代のワーママが、転職先で重要視した条件のトップ5は「労働時間」「収入」「休日」「仕事内容」職種」でした。20代~30代と大きく異なるのは、「リモート勤務」を重視する人が少なく「仕事内容」を重視する人が多くなる点です。

40代ママたちの具体的な条件には「定年まで働けるか」「今後ライフスタイルが変化した場合も続けられるか」「体力的にきつくない仕事」というこの先を見据えた労働条件と、「やりがいのある仕事、好きな仕事」「これまでの経験を活かせる仕事」といった、やりがいも見出したいという気持ちが表れています。
40代ワーママの転職活動期間と応募社数
40代のワーママは、短期間で仕事を決める方と、3か月以上、長い方だと1年以上かけてじっくり仕事を探す方の2パターンに分かれます。

調査時期:2024年12月 調査方法:インターネット調査 調査対象者:直近1年以内に転職活動を行った子供がいる40代の女性141人
平均応募社数は、1-5社が最も多く、その転職決定率は64%でした。20社以上応募すると転職決定率が7割を超える傾向がありますが、その差は30代よりは緩やかで、基本的にはこれまで経験してきたことや得意なことをベースに企業数を絞って応募をする方が多く、数を増やせば成功するわけではない様子が伺えます。
40代ワーママの、転職活動をして良かったこと、後悔していること
転職活動前は不安を抱えていた方が74%以上いる中で、実際に転職活動をして良かったと考えている方も66%おり、後悔している方は12%のみで、案ずるより産むがやすしの結果となりました。

調査時期:2024年12月 調査方法:インターネット調査 調査対象者:直近1年以内に転職活動を行った30代の子供のいる女性166人
転職活動をして良かった理由には以下のように、探してみたら希望条件の仕事が見つかった、前より楽しく仕事ができるようになり、意欲が出てきた、いきいきとしたという意見があがりました。
- 希望する仕事内容に転職できた
- 精神的に楽になった
- 座り仕事で年齢が上がっても続けられそうなこと
- 職場が若返り、明るくなった。
- 人間関係をリセットできた
- 頑張る意欲が芽生えた
逆に後悔している理由は以下のようなものでした。
- やむを得ない理由で天職だと思っていた仕事を退職したため、納得できる職場が見つからない
- 自分が甘いと痛感した
- 仕事たすぐに見つからない
転職活動経験のある40代のワーママから、これから転職活動をする同年代のママたちへのアドバイス
良かったことも、後悔したことも踏まえて、直近1年以内に転職活動をした40代のワーママたちから、これから転職活動をするママたちへのアドバイスを紹介します。

- 諦めないで待つことです(47歳 子の年齢:中学生)
- 意外と仕事先はあるので精神病んでまで続ける必要はないと思う(45歳 子の年齢:高校生以上)
- 焦らずにゆっくり、妥協できる事は妥協する(45歳 子の年齢:小学校4~6年生)
- 常にいろいろな会社の求人情報がリリースされているので、あまり急がずに時間をかけて選定すると良い(40歳 子の年齢:6歳児(未就学))
- 人間関係に不安のある人は、初めてオープンする会社に就職すると少しは楽かもしれません(48歳 子の年齢:小学校4~6年生)
- 案ずるより産むがやすし(46歳 子の年齢:中学生)
『転職』のハードルは高いですが、『転職活動』は比較的簡単にはじめられ、リスクもありません。求人件数は数十万件単位で存在します。まずは子供が寝た後にスマホで求人情報を見るところからスタートしてみるだけでも、転職活動のスタートラインを切れています。低いハードルを少しずつ設定することで、忙しいワーママでも無理なく転職活動を進めることができます。
直近1年以内に転職活動をしたワーママがおすすめする転職サイトも以下の記事でご紹介しているため、気になるものはぜひ登録してみてください。